エリート
「エリート」は「桑田次郎」「平井和正」の無敵黄金コンビが世に送り出した「超人活劇」物の最高傑作です。
宇宙巨眼「アルゴール」によって与えられた「エリート」と呼ばれる超能力を駆使する三人に地球の未来はゆだねられます。
何となく「レンズマン」のパクリみたいですが、その様な事は「些細な事柄」として吹き飛ばしてしまう面白さがあります。
謎は謎を波乱は波乱を呼んで、益々高鳴る活劇の連打また連打・・・と言う具合です。
この「エリート」を頂点として、以後の「桑田次郎」は何となく冴えなくなってまいります。
これこそは、正に「桑田次郎」の生涯の傑作です。
厳密に申しますと「エリート」は未完の作なのです。
一応、「魔王ダンガー」が倒れた事により、物語の恰好上の決着は付いたのですが、「メシア」として覚醒した「ジョン」の話がどこかに行ってしまっているのですね。
更なる面白さの展開が有ったハズなのですが、急遽決着を付けて「終了」の形を採ってしまいました。
サンコミックスより全3巻の形で登場しました。
第3巻は「エリート・第二部」の「魔王ダンガー」として収録されております。