エリート

ルミスター

2011年05月26日 17:26

「エリート」は「桑田次郎」「平井和正」の無敵黄金コンビが世に送り出した「超人活劇」物の最高傑作です。

宇宙巨眼「アルゴール」によって与えられた「エリート」と呼ばれる超能力を駆使する三人に地球の未来はゆだねられます。
何となく「レンズマン」のパクリみたいですが、その様な事は「些細な事柄」として吹き飛ばしてしまう面白さがあります。
謎は謎を波乱は波乱を呼んで、益々高鳴る活劇の連打また連打・・・と言う具合です。

この「エリート」を頂点として、以後の「桑田次郎」は何となく冴えなくなってまいります。
これこそは、正に「桑田次郎」の生涯の傑作です。



厳密に申しますと「エリート」は未完の作なのです。

一応、「魔王ダンガー」が倒れた事により、物語の恰好上の決着は付いたのですが、「メシア」として覚醒した「ジョン」の話がどこかに行ってしまっているのですね。

更なる面白さの展開が有ったハズなのですが、急遽決着を付けて「終了」の形を採ってしまいました。

サンコミックスより全3巻の形で登場しました。

第3巻は「エリート・第二部」の「魔王ダンガー」として収録されております。