2009年06月04日
映画ファッションの「大暗黒編」と「新生編」
この1970年代と言うのはアメリカ映画界にとっては正に地獄の様な時代。
それまでの「絢爛豪華」な作風は影を潜め「アメリカンニューシネマ」に代表される「小粒」な映画が隆盛を極めた時代でも在りました。
当然、女優の女優たる最も大事な部分、「ゴージャス」は影も形も無くなってしまいました。
「キャサリン・ロス」みたいな「小汚い女優」が「日常的な演技」を競っていました。
「隣のお姉さん」が日本でも流行り出しのがこの頃です。
女優も今で言う処の「ユニクロ」みたいなファッションに身を包んでおりましたね・・。
この「暗黒時代」は何時まで続くのだろう・・。と思っておりましたが、70年代も終わりを告げようとしていた頃、さしもの「大暗黒」にも薄日が指して来ました。
その象徴が「アニー・ホール」で「ダイアン・キートン」が行った「アニー・ホール ルック」です。つまりは「媚びない自立した女性」と言うイメージを打ちたてたのです。これは、現在にもまだ続くもので、映画が生み出した「ニューファッション」なのです。
この形は、後にもっともっと極端な形態へと変化していきます。その一例は後年の映画「エイリアン」における「シガニー・ウイーバー」のファッションです。
「弱い男は後ろに下がっといで!!」「助けて~~シガニー・ウイーバー!!」と言いたくなる「独立した強い女」のファッションなのですが、それはもっとず~と後の事になるのです。
Posted by ルミスター at 22:54│Comments(0)
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